CGTeamのfujiです。
以前、私のツボにはまったフローリング材のご紹介をしましたが
その流れで思い出したことがあるので、今回はそのお話です。
2年前という、またしても古い話になりますが
京都の有名な、あの廊下を歩いてまいりました。
そうです、"鶯張りの廊下"です。
鶯張りそのものは、いくつかの寺社・城で見られますが
その中から選んで訪れたのが"元離宮二条城"です。
指定文化財が目白押しのこのお城を、一度は見てみたいと思っていました。
写真は天守閣跡から。遠くにかすむ山容も美しい。
東大手門から入り、まずは唐門へ。一面の砂利敷は耳に心地よいです。
写真は門の内側から。こちらからの方が観光客が写真に写り込みにくかったのです。
もちろん、どちら側から見ても絢爛豪華です。
門を抜けると、件の廊下がある二の丸御殿。6つの棟が廊下でつながっています。
写真は車寄。御殿の入口です。
一歩踏み出すごとに、きゅっきゅっと廊下の床板がきしむ音が楽しめます。
そうなんですよね、つまるところは床のきしみ、なんですよね。
防犯を目的とした意図的なものという説や、経年変化の副産物という説もあります。
いつから呼ばれるようになったかは知りませんが
音に"うぐいす"なんて名前をつけて楽しむ古人の感性が素敵です。
静止画のCGパースでは音まで表現できないのが残念です。
音を表現するならば、やはり動画ですよね。
きしみ音や川のせせらぎ、虫の声や木のはぜる音などなど、耳でも楽しめたら最高です。
弊社の清里支店では動画の制作も承っておりますので、どうぞご相談ください。
はい、二条城のお話に戻りますよ。
残念ながら写真撮影はできませんでしたが、内部の構造・意匠も興味深かったです。
特に、各間で異なる格天井のデザインがお気に入りです。
お城の天井って思っていた以上に高いんですね。驚きました。
古い建物の色あせや摩耗した感じ、結構好きです。
数百年の昔から人に触れ、その時代の風に触れてきたのだと思うとロマンを感じます。
二条城はお庭もとても素敵なのですが、
そちらはまた別の機会に書かせていただくやもしれません。
ついでに、城関連ということで本をオススメして終わります。
『火天の城』 山本兼一 著
番匠の親子による一大築城プロジェクトの紆余曲折を描いた作品です。
職人もの、時代もののお話、大好きです。
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